お知らせ

第16回JPCA賞(アワード)受賞のお知らせ

2020.06.24

微細藻類を活用した事業は、バイオ燃料や健康食品など、その「ナカミ」にばかり注目されてきましたが、  私たちは微細藻類の「カタチ」の価値の追求も進めています

生物が持つ3次元微細構造を鋳型として、金属、無機材料など異種材料に構造転写し、新機能を開拓する取り組みはバイオテンプレート技術と呼ばれます。

私たちは微細藻類スピルリナの3次元微細構造を鋳型にし、表面処理を施すことで極微小サイズの金属マイクロコイルを作成することに成功しました。

 

 

<スピルリナ顕微鏡画像>

 スピルリナ

 

この金属マイクロコイルは電波吸収体として機能し、テラヘルツ帯域までのブロードな吸収特性を有し、特に将来の利用電波として期待される数百ギガ~数テラヘルツの電磁波を広帯域に渡り吸収することを確認しています。

このマイクロコイル技術が、第16回JPCA賞(アワード)を受賞いたしました。
なお、本技術開発は同志社大学様と奥野製薬工業株式会社様との共同での成果となります。

 

 

 

 

超高速、超低遅延、多数同時接続を軸とした5G(第5世代移動通信システム)以降の高速通信環境での将来的な活躍が期待されます。

このマイクロコイルの製造工程には、鋳型となるスピルリナの大量培養に伴う光合成によるCO2吸収(温室効果ガスの削減)という環境技術的な要素も含み、SDGsを見据えた将来の事業展開を考える上でも有望な技術と考えています。

 

本技術に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりお願いいたします。

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